計算根拠の詳細
気象データの9段階設定に関して
コースと観測地点の近接性、データの存否により、2023年まで過去30年の11月10日における福岡地方気象台の8時~13時の気象データから分析した。
なお、コースに比較的近接する前原測候所の数値は、データが揃っていないため採用していない。
気温、湿度、風速は正規分布の手法を用いて分析。9段階設定は、原則、以下の設定にしている。
平均-2σ、平均-1.5σ、平均-σ、平均-0.5σ、平均、平均+0.5、平均+σ、平均+1.5σ、平均+2σ
全天日射量は各時点における前1時間の日照時間および対応する日射量から、回帰分析の手法を用いて推定した。
脱水量の計算根拠に関して
以下の方式でWBGT・運動量・脱水量の相関を求めた。
(1)作者自身のランニング記録から消費カロリー、METsを推定のうえ、運動前後の体重増減や水分補給記録から脱水量を推定。
(2)環境省熱中症予防情報サイトやその他気象データから各運動時のWBGTを推定。
(3)2022年1月~2023年12月における上記作業の2年間の記録から運動量・WBGT・脱水量の相関を推定した。
ここで求めた結果は下記海外文献記載のデータやグラフに類似していたが、詳細は個々の身体条件やコンディションにより異なる可能性がある。
【参考文献】
・(独)国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」 2012.4.11改訂
・Scott J. Montain, PhD, and Matthew Ely, MS “Water Requirements and Soldier”, Borden Institute, P21, P41
・Institute of Medicine of the National Academies “Dietary Reference Intakes for Water, Potassium, Sodium, Chloride, and Sulfate”, 2005
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