計算根拠の詳細

気象データの5段階設定に関して

原則、金沢マラソンコースに近接する金沢地方気象台における、以下の気象データから分析した。
・気温、風速:2023年まで過去30年の10月27日の8時~13時の気象データ
・湿度:2023年まで過去3年の10月23日~11月1日の8時~13時の気象データ
気温、湿度、風速は正規分布の手法を用いて分析。5段階設定は、原則、平均-2σ、平均-σ、平均、平均+σ、平均+2σの設定にしている。
全天日射量に関しては気象台データがなかった。そのため、NEDO日射量データベース閲覧システムで確認可能な3年(2015、2016、2017)のデータを準用した。
詳細には、当該年の10月23日~11月1日における各時点の前1時間の日照時間および対応する日射量から、回帰分析の手法を用いて推定している。

脱水量の計算根拠に関して

以下の方式でWBGT・運動量・脱水量の相関を求めた。
(1)作者自身のランニング記録から消費カロリー、METsを推定のうえ、運動前後の体重増減や水分補給記録から脱水量を推定。
(2)環境省熱中症予防情報サイトやその他気象データから各運動時のWBGTを推定。
(3)2022年1月~2023年12月における上記作業の2年間の記録から運動量・WBGT・脱水量の相関を推定した。
ここで求めた結果は下記海外文献記載のデータやグラフに類似していたが、詳細は個々の身体条件やコンディションにより異なる可能性がある。
【参考文献】
・(独)国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」 2012.4.11改訂
・Scott J. Montain, PhD, and Matthew Ely, MS “Water Requirements and Soldier”, Borden Institute, P21, P41
・Institute of Medicine of the National Academies “Dietary Reference Intakes for Water, Potassium, Sodium, Chloride, and Sulfate”, 2005


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