計算根拠の詳細

気象データに関して

気象データ(気温、相対湿度、風速、全天日射量)は以下による。
Weather data by Open-Meteo.com
WBGTの計算に際しては、上記4指標の予測値から、以下に記載の式により推定している。
小野雅司ら(2014):通常観測気象要素を用いたWBGTの推定.日生気誌,50(4),147-157.
doi:10.11227/seikisho.50.147
気象データからの推定値(環境省データと同水準で環境条件考慮前)と作業現場でのWBGTの差異に関しては、下記参考文献1)の記載データを基に推定した。

作業強度設定およびそのMETsとの相関に関して

下記参考文献1)2)の内容をもとに設定した。

脱水量の計算根拠に関して

以下の方式でWBGT・運動量・脱水量の相関を求めた。
(1)作者自身のランニング記録をもとに、下記参考文献3)の内容から消費カロリー、METsを推定のうえ、運動前後の体重増減や水分補給記録から脱水量を推定。
(2)環境省熱中症予防情報サイトやその他気象データから各運動時のWBGTを推定。
(3)2023年1月~2025年12月における上記作業の3年間の記録から運動量・WBGT・脱水量の相関を推定した。
(4)作者自身の体脂肪率や基礎代謝を測定の上、(3)の相関を標準化した。なお、作者自身の相関データは、一般成人男性の水準にあるとみられる。
ここで求めた結果は下記参考文献4)5)記載のデータやグラフに類似していたが、詳細は個々の身体条件やコンディションにより異なる可能性がある。

【参考文献】
 1)赤川宏幸ほか「暑熱環境下における建設作業員の心拍数の特徴に関する研究」大林組技術研究所報, No. 84, 2020.12
 2) JIS Z8504:人間工学-WBGT(湿球黒球温度)指数に基づく作業者の熱ストレスの評価-暑熱環境, 1999
 3)(独)国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」 2012.4.11改訂
 4)Scott J. Montain, PhD, and Matthew Ely, MS “Water Requirements and Soldier”, Borden Institute, P21, P41
 5)Institute of Medicine of the National Academies “Dietary Reference Intakes for Water, Potassium, Sodium, Chloride, and Sulfate”, 2005