計算根拠の詳細
気象データに関して
Open-Meteoサイトによる開催日(2025年4月20日)の気象予測や速度から推定される走行時間をもとに、平均のWBGTを算出した。
気象データは、同サイト上の2025年4月20日時点の長野市(北緯36.65度、東経138.1833度)の予測値に準拠している。
WBGTの計算に際しては、気温、相対湿度、風速、全天日射量の予測値から、以下に記載の式により推定している。
小野雅司ら(2014):通常観測気象要素を用いたWBGTの推定.日生気誌,50(4),147-157.
doi:10.11227/seikisho.50.147
脱水量の計算根拠に関して
以下の方式でWBGT・運動量・脱水量の相関を求めた。
(1)作者自身のランニング記録から消費カロリー、METsを推定のうえ、運動前後の体重増減や水分補給記録から脱水量を推定。
(2)環境省熱中症予防情報サイトやその他気象データから各運動時のWBGTを推定。
(3)2022年1月~2024年12月における上記作業の3年間の記録から運動量・WBGT・脱水量の相関を推定した。
(4)作者自身の体脂肪率や基礎代謝を測定の上、(3)の相関を標準化した。なお、作者自身の相関データは、一般成人男性の水準にあるとみられる。
ここで求めた結果は下記海外文献記載のデータやグラフに類似していたが、詳細は個々の身体条件やコンディションにより異なる可能性がある。
【参考文献】
・(独)国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」 2012.4.11改訂
・Scott J. Montain, PhD, and Matthew Ely, MS “Water Requirements and Soldier”, Borden Institute, P21, P41
・Institute of Medicine of the National Academies “Dietary Reference Intakes for Water, Potassium, Sodium, Chloride, and Sulfate”, 2005
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