計算根拠の詳細

気象データの9段階設定に関して

Open-Meteo記録の、2022~2024年における3月12日~3月21日の9時~13時の気象データから分析した。対象日数は計30日である。
ランナーの走行に応じ、時点ごとに以下の緯度、経度を設定した。
9時、13時:北緯35.89°、東経139.63° 10時、12時:北緯35.88°、東経139.69° 11時:北緯35.90°、東経139.73°
なお、対応するレースでの走行地点は以下のとおり。
9時:スタート 10時:10㎞ 11時:20㎞ 12時:30㎞ 13時:40㎞
気温、湿度、風速は正規分布の手法を用いて分析。入力に記載の5つの数字は、原則、以下の設定にしている。
平均-2σ、平均-σ、平均、平均+σ、平均+2σ
全天日射量は各時点での空に占める雲の割合および対応する日射量から、回帰分析の手法を用いて推定した。

脱水量の計算根拠に関して

以下の方式でWBGT・運動量・脱水量の相関を求めた。
(1)作者自身のランニング記録から消費カロリー、METsを推定のうえ、運動前後の体重増減や水分補給記録から脱水量を推定。
(2)環境省熱中症予防情報サイトやその他気象データから各運動時のWBGTを推定。
(3)2022年1月~2024年12月における上記作業の3年間の記録から運動量・WBGT・脱水量の相関を推定した。
(4)作者自身の体脂肪率や基礎代謝を測定の上、(3)の相関を標準化した。なお、作者自身の相関データは、一般成人男性の水準にあるとみられる。
ここで求めた結果は下記海外文献記載のデータやグラフに類似していたが、詳細は個々の身体条件やコンディションにより異なる可能性がある。
【参考文献】
・(独)国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」 2012.4.11改訂
・Scott J. Montain, PhD, and Matthew Ely, MS “Water Requirements and Soldier”, Borden Institute, P21, P41
・Institute of Medicine of the National Academies “Dietary Reference Intakes for Water, Potassium, Sodium, Chloride, and Sulfate”, 2005


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