

なぜ「Sports×地球環境×SDGs」なのか?
Sportsが何の関係があるのか?――そう思う方もいるかもしれません。
私の考えは明確です。
「目標に向かって挑戦するアスリートが、気候危機によってその機会を奪われないようにしたい」。
それは、厳しい環境で働くエッセンシャルワーカーや、世界中で努力を重ねるすべての人が、
安心して力を発揮できる社会につながると信じているからです。
私には自信をもって言える原体験があります。
高校時代、私の高校の野球部が猛暑の中、県大会準決勝で延長13回の死闘を演じました。
応援団としてサポートしたその日の記憶は、今でも鮮明です。
同窓会でも真っ先に話題になるほどの体験でした。
私自身も運動部で過ごした高校時代、真夏の練習の厳しさを身に刻んでいます。
こうした経験から、私がまず思い浮かべるのは、
**「夏の高校野球で目標に向かって汗を流す高校球児」**の姿です。
「やめちまえ」「利権だ」といった批判の声があるのも事実です。
しかし、当の本人たちにとっては「誰かに強いられた努力」ではなく、
「自らの夢に挑むための努力」です。
もしその挑戦の場が、気候危機によって奪われてしまうとしたら――
それほど悲しいことはないでしょう。
野球だけではありません。
サッカー、ラグビー、アメフト、駅伝といった冬のイメージが強いスポーツでさえ、
猛暑などの気候変動の影響を受けています。
選手にとって夏は、最も重要な鍛錬と成長の季節。
この貴重な時間が気候危機によって制約されれば、
パフォーマンスだけでなく、故障リスクやキャリアにも影響します。
特にアメフトのように防具を着用する競技では、その影響は一層深刻です。
だから私は、「甲子園を守る」というよりも、
「挑戦の機会を未来につなぐ」「安心して挑める環境を取り戻す」
という言葉を選びたいと思います。
スポーツを続けられる地球環境をつくることこそ、
人が努力し、夢を追い、成長できる社会を支えることにほかなりません。


(広告)
