「MOVE FOR THE PLANET」参加を機にわかったこと-私の運動と関連アプリの特徴

 最近、私は、とある契機でAdidasのRunningアプリをインストールして、試験的に自分のランニングのチェックに使用してみた。その結果、以下の傾向がわかってきた。

・私は、目標が近ければ近いほどパフォーマンスを出しやすい人
・アプリに関して:全般的に消費カロリーが高く出て、脱水量はWBGTが高いほど少なくでる傾向

なぜ使ってみたのか

 本題に入る前に、この点に必ず触れておきたい。アプリより先に目に入ったのは、実はこのプロジェクトだった。

アディダス「MOVE FOR THE PLANET」プロジェクト

 このプロジェクトは、10分間の運動をするごとに、アディダスが1ユーロをCommon Goalに寄付。運動はAdidasのRunningアプリを経由して報告する。参加者が共にムーブメントを起こし、Common Goalへの寄付総額150万ユーロの達成を目指す。寄付金の上限額も150万ユーロ。期間は2023年6月1日~12日。1,262,158人が参加し、全参加者の合計運動時間は2,848,154時間。目標は達成された。

 公式HPは以下。現在は目標達成のことが載せてある。
https://shop.adidas.jp/sustainability/move-for-the-planet/

 下記のPRTIMESの記事によれば、『「Common Goal」は、2017年に元スペイン代表のフアン・マタ選手とユルゲン・グリスバーグ氏が設立した、貧困やジェンダー不平等、環境問題など世界各地の社会課題に対して、サッカー界の経済力・影響力を活用して取り組むムーブメント』である。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000106374.html

 「スポーツ」×「地球環境保全」×「SDGs」を目標とする私。まさにこれにマッチングしたプロジェクト。初期費用もかからないし、乗らない手はない。まずは必要なAdidasのRunningアプリをインストールし、私も貢献してみようと考えた次第だ。

私の運動ルーティン

 このアプリとは関係なく、私がここ2年近くの間続けている運動のルーティンがある。それは、大濠公園を3周し、脱水量の変化やカロリー、タイム、さらに走ったときのWBGT(暑さ指数)を記録すること。WBGTは、4月下旬~10月下旬は環境省「熱中症予防情報サイト」の公表値に準じて走行時の推定値を出すほか、上記以外の期間は気象庁の温度、湿度、風速、日照のデータからWBGTを推計して求めている。

運動の仕方をまとめると以下の通り。

 この図で●のついたポイントで、タイムをチェックする。
 本来は自宅から走行し続けるのが一番いいのだが、自宅から大濠公園は公道のため信号や歩行者、自転車、自動車の通行によりストップせねばならないことが多い。大濠公園の入り口からスタートするという手も考えられるのだが、この場合は、自宅~大濠公園の移動の間の体重の減少の影響を受けてしまう。いちいち体重計を持っていくわけにも、走行直前に一旦服を脱ぐわけにもいかない。そこで、大濠公園内は走行、その外は歩行という形をとった。

今回の走行条件

 上記条件で4回運動した記録をAdidasのRunningアプリでも記録、チェックしてみた。4回のケースは以下の通り。
【Case1】
・平均WBGT:21.9℃
・公園内走行時間:29分54秒
・うち3周目:10分11秒
【Case2】
・平均WBGT:25.6℃
・公園内走行時間:30分25秒
・うち3周目:10分14秒
【Case3】
・平均WBGT:23.4℃
・公園内走行時間:30分3秒
・うち3周目:10分18秒
【Case4】
・平均WBGT:26.9℃
・公園内走行時間:30分34秒
・うち3周目:10分24秒

 なお、Case1の場合は、大濠公園内走行だけAdidasのRunningアプリでの記録を行っており、その前後の記録はない。

私の走行ペースの特徴


 AdidasのRunningアプリで、各ケースの私の走行ペースを比較した。なお、周回のため、1周目、2周目の内容はどうしても地図上で上書きされてわからない。表示データとして実質的に残るのは3周目のみである。

 特徴は以下にまとめられる。
・タイムをチェックするポイントの手前でスピードが上がるが、これを過ぎたところではスピードが落ちてしまう。
・ただし、Case1では、最後の3周目のゴール手前でもスピードが上がり切らず失速している。
・Case4では、地図の上の方のスピードが遅い。
・いずれも、3周目ゴールの直前ではスピードを緩めている。

 この特徴を見ると、私は、目標が近ければ近いほどパフォーマンスを出しやすい人のように感じる。逆に言えば、目標が遠いと手を抜いてしまうともいえる。あるいはほぼゴールとなると緩めてしまうところもある。換言すれば「前半から飛ばすタイプではない」という言い方もできるかもしれない。

カロリー、脱水量のアプリ計測結果の検証

 このRunningアプリには、カロリーのほか、脱水量を計算する機能も付いている。各時点の気象条件(WBGT)と合わせ、アプリ計測の脱水量やカロリーにつき、実際の値や走行時間に基づく計算値、さらにスマートウォッチでの計測値と比較してみた。
 なお、実際の脱水量は、(走行前の体重)-(走行後の体重)+(水分補給量)の式で出している。カロリーの机上計算値は、1周目、2周目、3周目、自宅までの往復、休憩・停止時のそれぞれにつき、移動速度・移動時間・走行前の体重から資料(※)記載の基準に基づきカロリー量を計算、これを足し合わせた。

(※:(独)国立健康・栄養研究所「改訂版『身体活動のメッツ(METs)表』」 2012.4.11改訂)

【脱水量に関して】
・Runningアプリの方が小さく出る傾向にある。特に、WBGTが高くなるほど、実際の脱水量とアプリ表示値の差が大きくなる。
【カロリーに関して】
・Runningアプリの方が大きく出る傾向にある。スマートウォッチの表示値は、Runningアプリと机上計算の値の中間だが、Case2に関しては移動を完全に補足しきれていない可能性がある。

 Runningアプリの視点からこの結果をみると、同アプリは細かなスピードの変化をカロリー計算に反映させている反面、脱水量に関しては、極端な差異はない反面WBGTなどの環境条件を反映させる余地があるように感じられた。
 私が見た資料や論文の範囲では、同一カロリーの場合、WBGTと脱水量の相関は、概ね2次関数のようになっている感じだった。私の実際の走行での記録も2次関数に近い感じである。

おわりに

 アディダス「MOVE FOR THE PLANET」プロジェクトのことを知ったおかげで、私の運動記録やアプリの特徴に関して新たな発見を得ることができた。地球環境と健康は一体のもので、スポーツをできる地球環境を守ることが我々の生活や経済を気候危機から守ることに直結する。この観点から、天候と運動・バイタルデータの相関につき研究が進んでいくことが期待される。

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