「植林の日」気候対策に向けたケニアの新しい祝日

 ケニアに突然祝日ができた。その祝日は、11月13日。名称は以下の通り。

a National Tree Planting Day

 訳すると、「国家植林の日」となろうか。ケニアの内務大臣のKithure Kindiki氏が、11月6日の閣議後にソーシャルメディアを通じて発信したようだ。祝日となる日の1週間前の突然の発表だ。同大臣によれば、この日は、「気候変動の破滅的な影響から国土を守る国家的取り組みへの愛国的な貢献として、あらゆる国民が植林活動を行う予定だ。」とされている。
 この祝日は、2032年までに15億本の植林を行うケニアの野心的な取り組みの一環である。そのケニアの目標は、現在国土の7%である森林の割合を10%以上に増やすことだ。これに向けて今会計年度で8,000万ドルの予算を確保している。
 気候変動により、ケニアをはじめとしたいわば「アフリカの角」と呼ばれる地域は、ここ数年干ばつに苦しんでいる。The Kenyan environment, climate change and forestry ministry(環境気候変動植林省?)は、「気候変動に対し行動する責任に向けた前例のない政府の取り組みである」とし、Roselinda Soipan Tuya環境大臣は、「ケニア人が環境を守るために団結するときであり、気候変動に全員が立ち向かうハチドリのような団結の日だ」としている。
 2022年9月に就任したルト大統領は、就任以降、国土の景観や生態系の再生プログラムを国の優先事項としている。この取り組みは、ケニアを訪れたばかりのイギリスの国王チャールズ3世からも賞賛されている。

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 素早く祝日を定め、国家的な植林活動を通じて国民の気候変動対策への意識を高めるこの取り組み、素晴らしい。日本でもすでに「みどりの日」がある。これをうまく活かして国・地域ぐるみの行動ができないだろうか。 

<参考>
Kenya makes 13 November nationwide tree planting day a public holiday
https://www.theguardian.com/world/2023/nov/07/kenya-makes-13-november-nationwide-tree-planting-day-a-public-holiday


Kenya Declares Surprise Public Holiday for National Campaign to Plant 15 Billion Trees
https://www.voanews.com/a/kenya-declares-surprise-public-holiday-for-national-campaign-to-plant-15-billion-trees-/7344961.html


Kenya introduces annual tree planting day holiday
https://www.trtafrika.com/africa/kenya-introduces-annual-tree-planting-day-holiday-15723050

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