大谷翔平選手のホームグラウンドの「移動距離」-日本の身近なまちと比較して

 MLBでプレーする大谷翔平選手がロサンゼルス・エンゼルスからFAでロサンゼルス・ドジャースに移籍したことは、もう多くの人の知るところだろう。
 今回のテーマは、大谷選手のホームグラウンドはどのくらい移動したのか、ということだ。チーム名には同じ「ロサンゼルス」が冠につく。しかし、両チームの本拠地はいずれもロサンゼルス市内にあるわけでなく、違う都市に位置する。
 MLBのスケール、カナダ南部を含む全米のスケールでは、確かに非常に小さな移動距離ではある。しかし、日本人視点で名前だけでイメージするよりは、ずっとずっと大きな移動距離である。
 以下、3つの地図をGoogleMapからのスクリーンショットで示そう。スケールもしっかり入れた。なお、閲覧環境では大きさが若干異なる可能性があるため、あくまでスケールをベースに位置関係や距離を把握してもらえれば幸いである。

 エンゼルスタジアムとドジャースタジアムの位置関係。移動方向を矢印で示した。

 同じ縮尺の福岡都市圏の地図。

 

 同じ縮尺の首都圏の地図。

 同じ縮尺の関西圏の地図。


 2つの本拠地は、おおよそ、福岡市中心部-北九州市西部と同じだけ離れている。そして、東京-横浜間の距離よりずっと長い。そして、大阪駅-京都駅の距離に比べ若干長い。
 以下、具体的な数字で距離の比較を示す。数字はいずれも直線距離で、私自身のGoogleMapでの計測である。

ドジャースタジアムーエンゼルスタジアム:44.8㎞

【福岡都市圏】
地下鉄天神駅-JR黒崎駅:45.7㎞
地下鉄天神駅-JR折尾駅:42.0㎞
地下鉄天神駅-JR小倉駅:55.5㎞
JR博多駅-JR黒崎駅:40.7㎞
JR博多駅-JR折尾駅:44.4㎞
JR博多駅-JR小倉駅:54.0㎞
地下鉄天神駅-JR唐津駅:43.1㎞

JR博多駅-JR唐津駅:44.9㎞
PayPayドームーHAWKSベースボールパーク筑後(タマスタ):47.7㎞

【首都圏】
JR東京駅-JR横浜駅:27.3㎞
JR東京駅-JR大宮駅:28.2㎞
JR東京駅-JR鎌倉駅:44.8㎞
JR東京駅-JR八王子駅:38.8㎞
JR東京駅-成田空港第1ターミナル:56.8㎞


【関西圏】
JR大阪駅-JR京都駅:39.5㎞
JR大阪駅-JR三宮駅(神戸市):27.5㎞

 上記の中では、東京-鎌倉間、福岡(博多)-唐津間の距離が、大谷選手の本拠地の移動距離にほぼニアリーイコールになっている。そして、NPBホークスの1軍本拠地と2軍本拠地の距離は、実は大谷選手の本拠地の移動距離より長い。
 都市が異なると、距離間隔の相違を肌で感じるばかりか地図上でも実感するのは難しい。ましてや国が異なるとますますそうだ。大谷選手の移籍を機に、違った環境での距離間隔を身近な環境と比較するのも面白い。

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